しこく いろはにほへと

四国の魅力を公共交通機関ネタを通じて発信しています

JR四国《四国まんなか千年ものがたり~さくら紀行~2023》多度津→大歩危 そらの郷紀行 その3 (讃岐財田駅から阿波池田駅まで)

fumimaron707.hatenablog.com

前回の続きです

 

県境手前の讃岐財田駅で

下り高知行き特急南風5号が追い越し

この先の閉塞区間を抜けると進路開通で発車となります

車内では順次配膳された方々が冷製料理を召し上がっておられます

次のハイライト

坪尻駅停車に備えてぼちぼちいただくとしましょうか

料理はどれも丁寧に仕事された感があり

品のある間違いない味付

さすがは天下の神椿といったところです

 

県境の長い猪鼻(いのはな)トンネルを抜けて

さらにいくつかの短いトンネルの先が

スイッチバック秘境駅として知られる坪尻

徳島県に入って最初の駅に停車します

下り列車の場合は一旦引き上げ線に入り

バックして駅ホームに向かいます

駅前では鮮やかな桃色のハナモモが満開

その足元には黄色い菜の花が咲いていてコントラストが美しいです

13分の停車時間内に

上りの岡山行き特急南風10号が高速で脇を通過していくのも

下り便そらの郷紀行ならではの光景です

運行開始ごく初期には構内踏切を渡ることが出来たのですが

安全上の理由からいつしか禁止となり

注意喚起のため乗務員が踏切で待機するようになっています

確かに踏切には警報機が付いていないので

列車通過時には非常に危険ですよね

さらには散策に夢中になり乗り遅れるリスクも伴いますし

ここではこれが最善の策といえましょう

あっという間の13分が過ぎ発車です

席に戻るとテーブルの器には

埃よけの掛け紙が掛けられていました

沿線にある四国霊場第七十五番札所善通寺の住職による

ありがたい書がデザインされたもので

飲食途中で中座して下車する際の優しい心遣いでもあります

筆者はいつも持ち帰っています

駅を発車後

いくつかの短いトンネルを抜け進路が東向きになったところで

吉野川中流域の平野部が見えてきます

そして次の桜の区間である箸蔵駅手前に差し掛かり

再び徐行運転です

ここも黒川駅付近と同じくらいで

散り掛かっているタイミングでしたが

十分目を楽しませてくれました

この辺りで車内では温製料理が運ばれてきます

箸蔵駅を通過後

坂を下りながら右にカーブして進路が南になったところで

四国三郎の異名を持つ吉野川を南岸へ渡ります

ここも従来からのお馴染み徐行運転ポイントで絶景を堪能できます

春には新緑と吉野川 夏には濃い緑と吉野川、秋には紅葉と吉野川

といったようにそれぞれの季節の車窓の変化も見所です

橋を渡り切ると再び右カーブで今度は坂を上る格好で

左方から徳島線の線路が合流してきたら佃駅

ここから5~6分で徳島県西部の交通の要所である阿波池田駅

10分ほど停まりドアも開きます

しばらく当列車では当駅で下車せず

のんびり車内で過ごしていたので

久しぶりにホームに降りてみました

運行開始当初から今年2023(令和5)年3月のダイヤ改正までは

当駅ではずっと5番ホームへの停車だったのが

どうやら改正後に隣の4番ホームへの停車に変わったようです

終点の大歩危駅まではあと一息

この先もまだまだ絶景区間が続きます

 

今回はここまでとします

次回へ続く・・・

 

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