しこく いろはにほへと

四国の魅力を公共交通機関ネタを通じて発信しています

JR四国 駅長推薦あじな散歩道・伊予灘ものがたりきっぷ大洲編(+α)の旅 (その4)

fumimaron707.hatenablog.com

 

明けて翌日

シャワーを浴びてサッパリとしたあと

今じゃすっかり

節分の日にしか出番がなくなっている

持参した方位磁石で今年の恵方を確認し

そこに向かって昨夜買った恵方巻

静かに黙々と平らげ

身支度をして8時ちょっと前にチェックアウト

JR松山駅に向かうと

8時11分発岡山行及び高松行の

特急しおかぜ・いしづち10号

8000系アンパンマン編成が入ってきました

朝日を浴びるJR松山駅

発車を待つ特急しおかぜ・いしづち10号
8000系アンパンマン編成

伊予灘ものがたり大洲編は8時26分に

アンパンマン特急のいる同じ1番ホームからの発車なので

改札外から見送って入場します

定刻に発車していく特急しおかぜ・いしづち10号
伊予灘ものがたり大洲編の発車案内が出てきたところで入場

やがて車庫のある下り方向から

伊予灘ものがたりの歌を駅構内放送で

さらに列車からもミュージックホーンを流しながら

颯爽とホームに滑り込んできました

www.youtube.com

ホーム入線時に

車両からミュージックホーンが鳴らされるのは

初代車両時代からの通例なのですが

ホーム側では以前は通常の接近入線メロディー↓が流れていたので


www.youtube.com

旅のフィナーレ演出で終着間際の車内で流れていたのを

乗車前のホームで聴いたのは

多分今回が初めてのような気がします

2代目にリニューアルされてから

松山駅から乗るのはまだこれで2回目ですが

初回2年前のリニューアルデビュー日の

八幡浜編乗車の時は聴いた記憶がないので

いつしかこうなったんでしょう

この方が断然ワクワク感が高まって好きです

外で記念撮影したあと乗り込みます

ホームの発車案内標

今回は2号車黄金(こがね)の章の6D席

車端部山側2人用の相席です

今回の乗車記念品は南予地方の銘菓「唐まん」

お一人様にとっては

やはり海側カウンター席が人気なのですが

筆者にとっては山側席でも特に残念には思いません

というのも、車窓を楽しみやすいよう

座席が海側席よりちょっと高くしてあり

完全な向かい合わせではなく

やや通路向きに角度が付けられていて

相席になっても

乗客同士の視線がぶつからない設計になっていたり

あと、海側の車窓をカメラに収める時に海側席越しになって

ちゃんと伊予灘ものがたりの車内から撮りましたよ!

ってはっきりわかるじゃないですか

海側席から窓枠など内装部分を入れずに車窓だけ撮っても

それが伊予灘ものがたり車内から

っていうのが分かりづらいという点がありますし

まぁあくまでも個人的な見解なのですが

 

車内の装飾は1月下旬から

アテンダントさん着用のアクセサリーも含め

『さくらひめ』をテーマに施され

“さくらひめ”装飾品

座席の紙製ランチョンマットもさくらひめ仕様になっています

昨年3月初旬に双海編に乗ったときと同じです

これからもきっと

毎年この時期はこの趣向でやっていくのでしょう

“さくらひめ”については下記公式リリースにてご確認ください

観光列車「伊予灘ものがたり」での「さくらひめ」を活用した取り組みについて.pdf

バレンタイン装飾も見られた

発車時刻が近付き

ホームでは駅係員の皆さんによるお見送り隊が現れました

朝早くからお疲れ様です

そしてお見送りありがとうございます

では行ってきま~す♪

天気が思ったより良くて嬉しい旅路の始まりです

 

発車後ほどなくして

お待ちかねモーニングプレートが配膳されます

リニューアル後初体験の大洲編モーニングプレート
伊予灘ものがたりのロゴがあしらわれた
お弁当箱の蓋を開けると・・・

うわぁ 美味しそう!

2年前のリニューアル後から

新たに献立に加わった

温製料理はコーヒーとともに後ほど運ばれてくるので

先にメインを済ませます

野菜サラダは生独特のクセが見た目より控えめで食べやすく

みかんドレッシングと口の中で

いいハーモニーを奏でています

温野菜も程よい塩加減でした

メインのスクランブルエッグ

(かかっているケチャップは自家製だそう)

にちょっと厚め切りのベーコンソテー

ブルーベリーのソースが掛かったヨーグルト

そして出てきたときからひと際目を引く

2月限定のチョコロールパンのフルーツサンド

ここまででも十分納得の内容と味です

乗客の皆さんの多くは

フルーツサンドをデザートとして

最後まで取っておられましたが

筆者は温製料理の前に平らげました

(早く食べて!と主張が激しかったもので笑)

 

大洲編の食事担当は

契約農家さんから仕入れた旬の野菜を中心に

素材の味が引き立つ料理が売りの

ヨーヨーキッチンというお店です

JR松山駅のほど近くにあり

初代車両デビュー時から通じて

ずっと大洲編のモーニング担当されています

www.yoyo-kitchen.com

2024年2月現在

店舗レストランのランチタイム営業は

お休み中とのことですが

弁当販売やケータリングでの営業はされているようで

ディナータイムのみ一日1組(5人以上から)限定で

完全予約貸切制で受け付けておられるようです

ディナータイムはお一人様上等な筆者にとっては

とってもハードルが高いので

お昼の弁当を試したいところですかね

味のイメージは列車内でいただくモーニングで確かなので

きっと間違いないはずなんですけど

願わくばランチタイム営業再開後に

店舗でゆっくりいただきたくもありますが

 

松山運転所の横を華麗に高速走行し

伊予市駅運転停車のあと

内子方面に通じる山線との分岐駅

向井原駅を通過したあたりで

列車は向井原駅を通過すると
左に高速道路の高架を見つつ
右にカーブしながら高架を降り
伊予灘の広がる海線へ

コーヒーと初代車両では設備の都合で提供できなかった

温製料理が運ばれてきます

2024年1月・2月の内容は鯛めしのドリア風

これがなかなかの新発想で美味しかった!

洋風にも合うんですね、鯛めしって

ちゃんと鯛が入っています(当たり前 笑)

器は伊予灘ものがたり御用達の

愛媛を代表する陶芸品・砥部(とべ)焼です

コーヒーの器同様にデザインは乗客ごとに違っています

 

しばらくすると進行方向右側から伊予灘が見えてきます

ここまで来るとほぼモーニングは食べ終わり

ゆっくり車窓を楽しめます

そしてハイライトの下灘駅に停車

朝の下り便のせいなのか観光客ギャラリーは少なめでした

10分間の停車時間に記念撮影を済ませ車内へ戻ります

そしてギャラリーのお見送りを受けながらの発車です

車内では乗車記念撮影ボードが廻ってきました

伊予長浜駅を過ぎると絶景伊予灘眺望区間から離れ

肱川(ひじかわ)に沿って内陸へと進路転換

伊予長浜駅を過ぎたところで車窓が海から川に変化する

いつだったか具体的には聞きそびれましたが

車内のガイド放送によると

この日の直近で“肱川あらし”とよばれる

毎年秋口から翌年の春先にかけて

特定の気象条件が揃ったときに

上流内陸部で発生した川霧が

海に向かってダイナミックに川を下っていく

神秘的な自然現象が見られたそうです

筆者はまだ生でお目にかかったことはありません

www.city.ozu.ehime.jp

八多喜駅では地元婦人会メンバーさんたちと

遭遇率低め?のレアキャラ「はたっきー」が歓迎お見送り

五郎駅ではお馴染みたぬき駅長がこの日もご出勤

五郎駅名物たぬき駅長ほか
歓迎隊によるお見送り

向井原駅で分かれて内子方面から伸びてきた線路と合流すると

まもなく終点伊予大洲駅(10時28分着)

これにて2時間の楽しいひとときの幕引きです

今度はいつ大洲編に乗られるかなぁ・・・

 

伊予灘ものがたりの旅の余韻に浸る間もなく

10時40分発特急宇和海10号で

直ちに松山へ戻ります

2000系宇和海アンパンマン編成ペアです

思ったより混雑はしていなくて無事に座席を確保

すぐ前の列にはさっきまで伊予灘ものがたりに乗務されていた

アテンダントさん二人連れが陣取ってこられました

特急宇和海号だと内陸の山側をショートカットする上

常時高速運転なのであっという間の40分

伊予灘ものがたりの3分の1の所要時間で

JR松山駅に到達します(到着時刻は11時20分)

夢から現実に急速に戻される感覚とでも言いましょうか

JR松山駅名物
特急同士の縦列停車が見られるのも
あとわずか

さて次の目的地は?

続きは次回へ

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