明けて翌日
シャワーを浴びてサッパリとしたあと
今じゃすっかり
節分の日にしか出番がなくなっている
持参した方位磁石で今年の恵方を確認し
そこに向かって昨夜買った恵方巻を
静かに黙々と平らげ
身支度をして8時ちょっと前にチェックアウト
JR松山駅に向かうと
8時11分発岡山行及び高松行の
特急しおかぜ・いしづち10号
8000系アンパンマン編成が入ってきました
伊予灘ものがたり大洲編は8時26分に
アンパンマン特急のいる同じ1番ホームからの発車なので
改札外から見送って入場します
やがて車庫のある下り方向から
伊予灘ものがたりの歌を駅構内放送で
さらに列車からもミュージックホーンを流しながら
颯爽とホームに滑り込んできました
ホーム入線時に
車両からミュージックホーンが鳴らされるのは
初代車両時代からの通例なのですが
ホーム側では以前は通常の接近入線メロディー↓が流れていたので
旅のフィナーレ演出で終着間際の車内で流れていたのを
乗車前のホームで聴いたのは
多分今回が初めてのような気がします
2代目にリニューアルされてから
松山駅から乗るのはまだこれで2回目ですが
初回2年前のリニューアルデビュー日の
八幡浜編乗車の時は聴いた記憶がないので
いつしかこうなったんでしょう
この方が断然ワクワク感が高まって好きです
外で記念撮影したあと乗り込みます
今回は2号車黄金(こがね)の章の6D席
車端部山側2人用の相席です
お一人様にとっては
やはり海側カウンター席が人気なのですが
筆者にとっては山側席でも特に残念には思いません
というのも、車窓を楽しみやすいよう
座席が海側席よりちょっと高くしてあり
完全な向かい合わせではなく
やや通路向きに角度が付けられていて
相席になっても
乗客同士の視線がぶつからない設計になっていたり
あと、海側の車窓をカメラに収める時に海側席越しになって
ちゃんと伊予灘ものがたりの車内から撮りましたよ!
ってはっきりわかるじゃないですか
海側席から窓枠など内装部分を入れずに車窓だけ撮っても
それが伊予灘ものがたり車内から
っていうのが分かりづらいという点がありますし
まぁあくまでも個人的な見解なのですが
車内の装飾は1月下旬から
アテンダントさん着用のアクセサリーも含め
『さくらひめ』をテーマに施され
座席の紙製ランチョンマットもさくらひめ仕様になっています
昨年3月初旬に双海編に乗ったときと同じです
これからもきっと
毎年この時期はこの趣向でやっていくのでしょう
“さくらひめ”については下記公式リリースにてご確認ください
観光列車「伊予灘ものがたり」での「さくらひめ」を活用した取り組みについて.pdf
発車時刻が近付き
ホームでは駅係員の皆さんによるお見送り隊が現れました
朝早くからお疲れ様です
そしてお見送りありがとうございます
では行ってきま~す♪
天気が思ったより良くて嬉しい旅路の始まりです
発車後ほどなくして
お待ちかねモーニングプレートが配膳されます
2年前のリニューアル後から
新たに献立に加わった
温製料理はコーヒーとともに後ほど運ばれてくるので
先にメインを済ませます
野菜サラダは生独特のクセが見た目より控えめで食べやすく
みかんドレッシングと口の中で
いいハーモニーを奏でています
温野菜も程よい塩加減でした
メインのスクランブルエッグ
(かかっているケチャップは自家製だそう)
にちょっと厚め切りのベーコンソテー
ブルーベリーのソースが掛かったヨーグルト
そして出てきたときからひと際目を引く
2月限定のチョコロールパンのフルーツサンド
ここまででも十分納得の内容と味です
乗客の皆さんの多くは
フルーツサンドをデザートとして
最後まで取っておられましたが
筆者は温製料理の前に平らげました
(早く食べて!と主張が激しかったもので笑)
大洲編の食事担当は
契約農家さんから仕入れた旬の野菜を中心に
素材の味が引き立つ料理が売りの
ヨーヨーキッチンというお店です
JR松山駅のほど近くにあり
初代車両デビュー時から通じて
ずっと大洲編のモーニング担当されています
2024年2月現在
店舗レストランのランチタイム営業は
お休み中とのことですが
弁当販売やケータリングでの営業はされているようで
ディナータイムのみ一日1組(5人以上から)限定で
完全予約貸切制で受け付けておられるようです
ディナータイムはお一人様上等な筆者にとっては
とってもハードルが高いので
お昼の弁当を試したいところですかね
味のイメージは列車内でいただくモーニングで確かなので
きっと間違いないはずなんですけど
願わくばランチタイム営業再開後に
店舗でゆっくりいただきたくもありますが
松山運転所の横を華麗に高速走行し
内子方面に通じる山線との分岐駅
向井原駅を通過したあたりで
コーヒーと初代車両では設備の都合で提供できなかった
温製料理が運ばれてきます
2024年1月・2月の内容は鯛めしのドリア風
これがなかなかの新発想で美味しかった!
洋風にも合うんですね、鯛めしって
器は伊予灘ものがたり御用達の
愛媛を代表する陶芸品・砥部(とべ)焼です
コーヒーの器同様にデザインは乗客ごとに違っています
しばらくすると進行方向右側から伊予灘が見えてきます
ここまで来るとほぼモーニングは食べ終わり
ゆっくり車窓を楽しめます
そしてハイライトの下灘駅に停車
朝の下り便のせいなのか観光客ギャラリーは少なめでした
10分間の停車時間に記念撮影を済ませ車内へ戻ります
そしてギャラリーのお見送りを受けながらの発車です
車内では乗車記念撮影ボードが廻ってきました
肱川(ひじかわ)に沿って内陸へと進路転換
いつだったか具体的には聞きそびれましたが
車内のガイド放送によると
この日の直近で“肱川あらし”とよばれる
毎年秋口から翌年の春先にかけて
特定の気象条件が揃ったときに
上流内陸部で発生した川霧が
海に向かってダイナミックに川を下っていく
神秘的な自然現象が見られたそうです
筆者はまだ生でお目にかかったことはありません
八多喜駅では地元婦人会メンバーさんたちと
遭遇率低め?のレアキャラ「はたっきー」が歓迎お見送り
五郎駅ではお馴染みたぬき駅長がこの日もご出勤
向井原駅で分かれて内子方面から伸びてきた線路と合流すると
まもなく終点伊予大洲駅(10時28分着)
これにて2時間の楽しいひとときの幕引きです
今度はいつ大洲編に乗られるかなぁ・・・
伊予灘ものがたりの旅の余韻に浸る間もなく
10時40分発特急宇和海10号で
直ちに松山へ戻ります
思ったより混雑はしていなくて無事に座席を確保
すぐ前の列にはさっきまで伊予灘ものがたりに乗務されていた
アテンダントさん二人連れが陣取ってこられました
特急宇和海号だと内陸の山側をショートカットする上
常時高速運転なのであっという間の40分
伊予灘ものがたりの3分の1の所要時間で
JR松山駅に到達します(到着時刻は11時20分)
夢から現実に急速に戻される感覚とでも言いましょうか
さて次の目的地は?
続きは次回へ