しこく いろはにほへと

四国の魅力を公共交通機関ネタを通じて発信しています

JR四国・藍よしのがわトロッコに乗ってきた その7(了)

fumimaron707.hatenablog.com

 

穴吹駅を発車した藍よしのがわトロッコかちどきの風

ここからは旅の後半になります

 

目次

徳島線唯一のトンネル

県西中部の要衝穴吹駅を後にして隣の川田駅までの間も

吉野川の絶景が楽しめる区間になります

その川田駅寄りでは川幅が急に狭まる箇所があり

ちょうどその辺りに徳島線唯一のトンネル*1があり

通常の営業列車ではほんの数秒で通過してしまうところ

藍よしのがわトロッコではゆっくり徐行運転で楽しませてくれます


www.youtube.com

徳島行き「かちどきの風」便では

吉野川が間近に見える区間はこの辺りで終了

この先は田園風景の中を進んでいきます

 

受験シーズンの合格祈願のお守りとして

ロッコ車内でも販売している5枚組の入場券は学駅のもの

「5(ご)入学」と掛けられていて縁起物のお守りとされています

毎年お正月には出張販売のため当駅に係員が配置されます*2

駅舎てっぺんの明かり窓には合格を連想させる

桜があしらわれています

 

かつての行楽地

遠くにちらちらとお城が見えてくると阿波川島駅

その次の西麻植駅を過ぎると白亜の病院の建物が見えてきますが

ここにはかつて吉野川遊園地というレジャー施設がありました

筆者も子供時分から家族との行楽や学校の遠足で

幾度となく訪れていました

入口ゲートをくぐると目の前には鯉の泳ぐ湧水池があって

メイン広場へ渡る迷路状の橋が掛かっており*3

売店バゲットのような長い形状の麩の餌を買ってもらって

橋の上からちぎっては放り込んで

食べてもらっていたのも懐しい思い出です

 

ロッコ区間終盤

ここまで来るとトロッコ乗車区間は終盤

終点に近付くにつれ、行き違う列車の数も増えてきます

日常と非日常が行き交います

阿波池田駅を発車して約2時間

トロッコ車両乗車区間の終端駅、石井駅に到着すると

乗客は前方の伴車キハ185-20側へ移動し

トロッコ車両の席番と同じ座席に座ります

当駅では乗降扱いがありしばらく停車するので下りて撮影が楽しめます

ここからは最高速度90km/hの高速運転で

終点徳島駅を目指します

 

終点へ

右手に徳島市のシンボル眉山が見えてくると

まもなく2時間半の旅は終わります

考えてみればこの2時間半のうち

大半の2時間もトロッコ車両で過ごせるのって

大したコストパフォーマンスだと思うのですがいかがでしょう?

日本国内のトロッコ列車発祥とされ

四万十川の絶景が楽しめる予土線のでも

こんなに長くは居させてもらえません*4

最後に

今季の運転は6月いっぱいで終わり、来期は8月19日から再開です

是非予約制のお弁当も試しながらいかがでしょう

お土産に車内で買ったキーホルダーとボールペン
乗車記念のカードは車掌から乗客全員に無料配布される



(了)

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*1:鼓山トンネル75m

*2:普段は有人駅の徳島駅等で取り扱っている

*3:現在も湧水池は健在でその橋の名残もある

*4:元祖の清流しまんと号(現・しまんトロッコ号)とは別にかつてこの車両新造時の「四万十トロッコ号」での運用時、運行開始当初は窪川宇和島便において全線区間に渡ってトロッコ車両に乗車可能だった時期があるが後に縮小されている