こないだ
愛媛県内を鉄道で旅する番組を紹介した際
参考として上げた車両の画像で
ふと思ったことがあります
車両にトイレ付いてないなぁって・・・
色んなものが値上がりしている昨今
旅費節約のため特急列車を使わず
普通列車のみで四国を旅される方も
少なからずいらっしゃることでしょう
利用日1ヶ月前から前日までの通年販売で
児島~宇多津間を含む
JR四国管内の普通・快速列車のみ
土日祝日の1日だけ使える
または春夏冬の長期休暇シーズンに販売される
JR各社共通の青春18きっぷなどは
そんな節約旅行の強い見方となります
しかし一方で長距離移動だと長時間の乗車になりがちで
心配になってくるのが
身体の生理現象ではないでしょうか
特急列車には編成上にもれなく
最低でも一箇所はトイレが完備されていますが
普通列車については
区間や路線によって付いていなかったりします
ということで今回は
JR四国内における普通列車のトイレ事情を
綴っていきます
まず車種別にトイレの有無をまとめると
特急運用車両以外でトイレが有る車種は
キハ47形0番台
1000形気動車
1200形気動車
1500形気動車
5000系電車
6000系電車
トイレが無い車種は
キハ32形気動車
(現在は運用のない線区での画像を含む)
キハ40形気動車
(現在は運用のない線区での画像を含む)
キハ54形気動車
(現在は運用のない線区での画像を含む)
(画像は特別ツアー時の補助機としての運用時)
7000系電車
7200系(元国鉄121系)電車
になります
このことから現在の車両の配置場所運用状況からみて
四国内での設置率は東高西低になります
つまり四国の東側の線区では設置率が高く
西に向かうほど設置率が下がっていく状況です
具体的には東側
には必ずトイレがあります
これは車両トラブル時や
天候急変時(主に強風時)などによる
瀬戸大橋上区間での緊急停止・乗降不可能を想定して
営業運転時には
トイレ設備の無い車両では
絶対に瀬戸内海を渡らせないという
運用方針というか運用規定というか
深いことはよくわかりませんがそういう事情からみたいです
そして同じ東側の
主に1000形、1200形、1500形各気動車
が運用主体になっていて
現在は少数派のキハ47形0番台
キハ40形、キハ47形1000番台
が朝夕ラッシュ時にちょこっと動いていて
キハ40形、キハ47形1000番台
以外ならトイレがあります
しかしながらキハ40形やキハ47形1000番台であっても
キハ47形0番台を連結することで問題は解消されるので
結局のところトイレが心配になってくるのは
キハ40形単行便だけということですが
今春改正で単行での運用は消滅したらしい?です
(詳しい運用については分かりかねますが
キハ40形やキハ47形での運用便は
基本的に固定されています)
日本で唯一電車軌道がなく
交通系ICカードは
鉄道車両へのトイレ設置率が極めて高いのは
唯一の?自慢でしょうかね笑
次に予讃線ですが
ざっくり香川・高松側の東部と
愛媛・松山側の西部で分けると
東部の香川・高松側では
6000系電車
7000系電車
7200系(元国鉄121系)電車
で運行されていて
2編成しかない稀少な6000系電車と
1200形・1500形気動車などでの代走時
以外はトイレがありません
ここにきて一気にトイレ設置車両は少数派となります
そして西部の愛媛・松山寄りでは
7000系電車(伊予市まで)
キハ32形気動車(松山以南のみ)
キハ54形気動車(松山以南のみ)
キハ185系3100番台気動車(松山以南のみ)
で運行されていて
いずれの車種もトイレはありません
続いて土讃線についてですが
こちらも高知駅を境にざっくりと分けると
1000形気動車
6000系電車(琴平まで)
7000系電車(琴平まで)
7200系電車(琴平まで)
で運行されていて
高松からの流れで琴平まで乗り入れてくる
6000系電車と
気動車で運行される便については
高知寄りの土佐くろしお鉄道
も含めてトイレはあります
そして高知以西では
キハ32形気動車(伊野まで)
1000形気動車
で運行されていて
1000形気動車にトイレがあります
TKT-8000形気動車にもあります)
最後に風光明媚な予土線ですが
キハ32形気動車
キハ54形気動車
で運行されていて
お察しのとおりトイレはありません
四国内は一部を除いて単線なので
特急の通過待ちや
普通列車同士の行き違いが頻繁にあり
比較的長時間停車するので
車両にトイレの無い線区では
運行に支障がない範囲で
その間に駅舎のトイレを使わせてもらえるという
優しい配慮がありますが
(あと予土線など
列車本数が極端に少なかったりする場合でも
同様の配慮あり)
乗り慣れていない人にすれば
どの駅でどのくらい停まるのかなんて
なかなか見当が付かないものですよね
さらに切羽詰まった状況下で
時刻表などで確認する余裕だってないでしょう
この問題があるおかげで
先に上げた普通列車縛りのトクトクきっぷでの
長距離移動を躊躇する人は少なくないはずです
筆者は幸いトイレ付車両がほとんどのエリアなので
長距離でもいつも安心して移動出来ていますが
年齢を重ねるにつれ
トイレのない普通車両縛りで
四国西部や西南部方面を旅することに
不安を抱くようになりました
せっかくの楽しい旅の機会が地獄になるのは
絶対に勘弁して欲しいもんですからね
しかし近い将来旧車両置き換えのための
新型車両導入が予定されていて
この車内トイレ問題も
ゆくゆくは解消されていくことでしょう
(でもその頃には長時間の鈍行列車旅に耐えうる
体力気力が果たして残ってるんだろうか?笑)
あと最後になりますが
逆に列車内にトイレ設備が整っているが故の
弊害というか
駅舎のトイレを閉鎖することが
四国右側ではここ何年かで急に多くなりました
メンテナンスの手間と費用を
削減させるためなんでしょうが
古い駅舎を解体→簡易駅舎への改築ついでに
というパターンが横行しています
近くにコンビニなどがあればそこで借りられますが
車社会の四国においては
なかなかそう都合よくあるわけではないです
列車内で用を足しそびれて
降りた駅でも使えなくて困ったという声も
聞いたことがあります
ただ特急停車駅で学生需要も多いにもかかわらず
今春から駅員配置を取りやめた
地元小松島市が負担して
現行の旧式汲み取りトイレを改築するという動きもみられ
駅トイレ設備の維持管理の方法にも変化が起きています
(この辺のことは「南小松島駅 トイレ」で検索すると
入札情報などが出てくるかと思います)
こういった例が他地域にもいい影響を及ぼし
問題解決に繋がればいいですね
地味だけど快適な移動のためにも
とても重要な事項ですから
今回も最後までお読みいただきありがとうございました