準備が整いドアが開いたので乗り込みます
車内は冷房がほのかに効いていて快適でした♪
今回は進行方向最後尾となる
1号車「春萌(はるあかり)の章」
今のまさにこの時期にぴったりな
緑が映える春色車両
その一番奥のお一人様向けカウンター席1番A席
(画像の左側最奥、一番えぇ席ですよ笑)
夜明けのものがたりや2代目伊予灘ものがたりには
全席に充電用のコンセントが設けられていますが
この千年ものがたりについては
1号車と3号車各運転台側車端部の1・2番各A席くらい
(中央部設置の荷物棚の内部にもあるようですが
使い勝手の点では車端部席のほうが断然良さそうかも)
なので言わば“当たり席”になります
ちなみに充電用のコードの貸出しサービスもあるようです
(↓下記リンクご参照↓)
これは他のものがたり列車でも同様なのですが
車内空間の景観重視のためからか
窓上に荷物棚はありません
代わりに千年ものがたりについては
各座席の直下に木箱が収納されていてそこに置きます
(画像は木箱を外に出した状態)
ちなみに夜明けのものがたりや
現行の伊予灘ものがたりについては
座面直下に完全固定式になった
金属製の平たいプレートの上に載せる格好になり
嵩張るものだと座面底面につっかえて
収めづらくやや使いにくいので
個人的にはこの千年ものがたりの
深さがあって床面にこぼれにくく
固定されていない仕様が使い勝手がよく
木製で温かみがあり好きです
着席後アテンダントさんによるきっぷの確認があり
食事予約券を渡すと料理のお品書きが配られます
これには旅のラスト
琴平駅にある当列車乗客専用ラウンジでもてなされる
フェアウェルサービスの引換券が付いているので
くれぐれも早々にバッグにしまったりなくさないように
ちなみに1号車・3号車の1番席側は
大歩危発の便では終点までおおむね日陰側になるので
晴天の日でもブラインドを下げることなく
快適に車窓を楽しめます
下の画像は
座席にもれなくセッティングされている旅のしおりです
行程と車内サービスの大まかな流れが載っています
多度津駅発のそらの郷紀行と冊子を共用しているので
上下双方向の記載があります
この日はほぼ満席御礼、車内はこのとおり賑やかです
千年ものがたりの車内飲食メニューの注文は
伊予灘ものがたり同様に
アテンダントさんが聞きに来てくれるので
席でゆっくり待っていれば大丈夫です
で、注文したのは季節物のいちごスカッシュ
地元高校生が丹精込めて育てたいちご果実たっぷりの
ノンアルコールソーダです
そして暑かったのでジェラートの季節物
いちごのジェラートも一緒に注文しました
(ジェラートの種類については
季節によってラインナップが変化するため
メニュー表には明記されていないので
アテンダントさんに尋ねてくださいね)
ではいよいよ発車します!
いつも見送ってくださっているこの笠を被ったおばさまは
大歩危駅前にある名物食料品店
『歩危マート(ぼけまーと)』の店主で
当駅での歓迎隊長的な存在です
発車後ほどなくして
吉野川の上で風に泳ぐこいのぼりが
ほんのちょっとだけ見えます
対岸の国道沿いのドライブインが
毎年春の時期に泳がせていて
大歩危峡の春の風物詩となっています
残念ながら千年ものがたり車内からは
その光景がうまく撮れなかったので
大歩危駅まで乗ってきた
南風9号車内から撮ったものも添えておきます
ご覧のとおりこの区間は急峻な崖の上で
木やら落石よけシェードやら
短いトンネルやらが連続していて
シャッターチャンスを掴みにくいんですよね・・・
土地勘のない方には特に難しいと思います
いっそ動画撮影の方がいいかもしれません
参考動画(池田ケーブルネットワーク様公式チャンネルより)
ほどなく注文の飲み物とジェラートが運ばれてきました
最初の停車駅阿波川口駅到着前に
本日の“めいんでぃっしゅ”(←和食なのでひらがなに)
味匠藤本謹製 おとなの遊山箱が配膳されます
遊山箱(ゆさんばこ)とは徳島の伝統工芸品で
一人用三段重ねの重箱(弁当箱)のこと
その昔、子供らが野や山に
遊びに出掛けるときに持っていくお弁当を詰めていました
一段目には海苔巻き寿司などのご飯もの
二段目には煮しめ等のおかず
三段目には果物や“阿波ういろう”などの甘味
といったものが定番メニューです
これを器から献立内容まで
大人向けの千年ものがたり仕様にアレンジされたものが
しあわせの郷紀行便にて提供されています
2月恒例のスイーツ企画ツアー運行時は
通常とは異なる特別献立なので
通常献立としては当ブログ初登場でしょうか
(特別献立については↓過去記事↓ご参照)
料理と合わせてお茶のペットボトルも配られます
国内では希少な後発酵茶である阿波晩茶
読みが同じで一般的な番茶とは全く別物です
親戚に後者の地出身の人がいて
たまにその茶葉のお裾分けいただいて
飲んでいたのでとても馴染みがあります
人によってはちょっと漢方薬っぽいクセに
抵抗感じるかもしれませんが筆者は緑茶よりも好きです
料理を口にし始めたタイミングで列車は阿波川口駅へ到着しますが
直前には車内のモニター画面で
駅での物販などの案内が流れるようになっています
到着後ほとんどの皆さんは降りていかれましたが
暑くて降りる気になれなかったので
涼しくて快適な車内で
黙々と料理をいただいていました苦笑
(降りる降りないは自由なので)
降りていった皆さんの食べかけの料理の上には
アテンダントさんが埃除けの紙を被せていきます
ちなみにこの紙に書かれているお言葉は
阿波川口駅停車時の車外の様子は
すみませんが↓の過去記事をご参照ください
特別なイベントがない限りは
停車中に繰り広げられる内容は同じです
fumimaron707.hatenablog.com
車内で残って料理をいただいている人には
温かい椀物が優先的に運ばれてきます
季節により変わりますが
今春は徳島名産半田そうめんの“にゅうめん”です
そしてあっという間に発車時刻
狸さん妖怪さんたちに見送られながらあとにします
次の停車駅は阿波池田駅
上下の特急南風号をやり過ごします
例により上り岡山行き18号はアンパンマン編成
この日は赤です
下り高知行き13号は通常編成ですが
先頭車2800形グリーン席乗降口脇に
瀬戸大橋線利用3億人キャンペーンロゴが貼られていて
今年限りの貴重な光景になります
ということでここで一旦一区切りとします
次はあの秘境駅へ!