先日 BSテレ東にて
不朽の名作映画シリーズ
名優 故・渥美 清さん主演の
『男はつらいよ 寅次郎と殿様 殿中でござるぞ!』
が放送されました
寅さんシリーズ第19作
1977(昭和52)年の作品で
舞台が伊予の小京都と呼ばれる
愛媛の城下町・大洲市なんですが
絶景で名高い下灘駅のホームのベンチで寝ていた寅さんが
駅員さんに起こされるシーンが冒頭にあります
そのあとカメラが引いて駅を俯瞰して
昭和生まれ世代にはおなじみのテーマ曲が流れてきます
当時は向井原駅から先
内陸の山中をショートカットする
伊予中山・内子経由の新線が建設中で
現在の観光列車伊予灘ものがたりの運転経路である
下灘・伊予長浜を経由する海側線が主役で
優等列車も海側を走っていました
筆者は当時乗らずじまいでしたが...
映画公開当時はまだ駅員さんが配置されていた頃で
1面2線の島式ホームの行き違い設備が映っていて
駅下の2車線の国道が未整備でまさに海に隣接した
在りし日の姿が覗えます
下灘駅が近付くと
決まって寅さん映画などのロケ地になった旨が案内されているので
実際にこの作品を観たことがなかった筆者は
どんなシーンだったんだろうとずっとモヤモヤしていたんですが
ようやく謎が解けました
さらに序盤途中に
本作品のマドンナ役・真野響子さんが
大洲で亡き夫の墓参りを終え伊予大洲駅から
朱色とクリーム色ツートンの
キハ52と思われるザ・国鉄車両に乗って
東京へ帰るシーンもありました
ホームの駅名標が映っていたんですが
伊予大洲駅では松山方の隣の駅が五郎駅のみの表記という時代です
さらに宇和島方の隣駅表示が伊予平野駅になっている違和感もあり
ウィキペディアによると実際の隣駅 西大洲駅は存在していたものの
かつては気動車列車の旅客のみ取り扱っていたらしく
おそらく機関車を伴う客車列車は通過する
かつての高徳(本)線鶴羽駅のような
扱いだったためでしょうか