しこく いろはにほへと

四国の魅力を公共交通機関ネタを通じて発信しています

JR四国 駅長推薦あじな散歩道・伊予灘ものがたりきっぷ大洲編(+α)の旅 (その1)

久々のお出かけシリーズです

 

今年第二弾は愛媛・松山

主な目的はタイトルにもあるとおり

伊予灘ものがたり大洲編への乗車です

2代目にリニューアルして以降

唯一乗られていない便でした

それは、JR松山駅を朝発車するため

四国の右側からだと

公共交通機関利用での日帰りが不可能で

前泊必須なためハードルが高くなっているからです

ちなみに同じく前泊が必要な双海編*1

昨年3月に初クリアできていました

fumimaron707.hatenablog.com

今回の大洲編乗車にあたっては先の双海編のほか

昨秋八幡浜発の道後編乗車の際にも

行程の都合で利用した

宿泊付のプランしあわせめぐり旅

一見ちょうどいいように思われますが

このプランだと翌日の朝食が付いてきて

大洲編の予約制食事のモーニングと被ってしまうことから

却下せざるを得ません

そうするとどうやってお得に

伊予灘ものがたりに乗車するというのか?

ここは企画きっぷ 

駅長推薦 あじな散歩道シリーズの観光列車版

伊予灘ものがたりきっぷを使います

この企画きっぷは

発着地からお得に特急の自由席が利用できる

往復きっぷまたはJR四国全線1日フリーきっぷと

伊予灘ものがたり各編の利用券(座席指定券)および

予約制食事券がセットになったもので

言わば、しあわせめぐり旅プランから宿泊分を省いたもの

といったところでしょうか*2

なので宿は素泊まりで別途予約を取っておきます

 

料金は

  • 伊予大洲終着/始発の大洲編/双海編の場合

松山発着・伊予大洲発着が最安基本料金

松山発着・八幡浜発着が最安基本料金

 

となっていて発着地が遠くなるごとにアップしていき

往復きっぷの設定がない発着地の場合は

JR四国全線1日フリーきっぷを選択することで購入できます*3

今回は宿をJR松山駅近くにして最安基本料金で購入しました

Webからの申し込みが便利で楽ですが

宿泊を伴わないので四国管内の駅のみどりの窓口でも購入できます

そして松山までの移動手段はというと

JRよりも割安*4かつ速達性のある高速バスにしました

吉野川エクスプレスと銘打たれた徳島松山線は

一日6往復設定されていてまぁまぁ便利です

徳島駅前12時30分発JR松山駅行き
吉野川エクスプレスは徳島バスが担当
この日は鳴門市ベートーベン第九アジア初演地
PRラッピング車両が充当されていた

JRよりも高速バスが安いってのは分かるけど

速いってどういうこと?

それは四国の交通インフラ事情にあります

JRで四国の右側から左側の松山に向かうとなると

高松乗換えで長い海岸線に沿うのが一般的最短ルート*5となる一方

高速バスだと乗換えなしで徳島ICから徳島道経由で

徳島ICから徳島道で西進

吉野川流域に沿って遡っていき

吉野川SA(三好BS)で休憩タイム
高知行き(おそらく京都駅9:50発)と遭遇
発車時には当バスと同じく松山行き
(おそらくJR大阪駅10:10発)が
休憩のためSAに進入してきた
吉野川SAを過ぎるとじきに右側からJR土讃線吉野川橋梁が接近してくる

JR吉野川橋梁と渡ってきた高速道路橋(右端)

丸印付近がJR佃駅

そのまま香川県内を介さずダイレクトに愛媛との県境を越えて*6

吉野川を大きくオーバークロスする「池田へそっ湖大橋」を過ぎると
まもなく愛媛県へ越境

川之江(かわのえ)JCTから松山道に入ることができ

川之江JCT通過時
右に進むと瀬戸大橋・高松方面に向かう高松道になる

さらに愛媛・西条市以西においても

山間部の桜三里(さくらさんり)と呼ばれる

今でも積雪や荒天時には通行止めになる

古くからの難所峠道を楽々ショートカットしていくため

表定速度の高いJRの特急列車でも

所要時間を縮めることができず

結果、内陸最短距離での移動が可能な高速バスのほうが

速く到達できるというわけです*7

この日はほぼ定刻に終点JR松山駅に到着
終点到着後 車庫へ回送中の吉野川エクスプレス

先述のしあわせめぐり旅プランだと1回の申し込みで

観光列車の座席・予約制食事券・宿・移動用のJRフリーきっぷ

が格安で一括手配できてとても便利で楽チンなのですが

翌日の朝食がいらないなど、時と場合と都合によっては

個別手配のほうが丸く収まります

ホント、旅はパズルです

 

ということで続きは次回へ

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*1:ただし徳島駅5時41分発うずしお2号に乗車できればギリギリ日帰りは可能

*2:厳密には企画きっぷか個人型パック旅行商品かという業務上における扱いの違いがある

*3:「四国まんなか千年ものがたりきっぷ」や「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたりきっぷ」でも各列車の発着点往復がベース料金となった同様の料金体系となっている

*4:JR特急利用での通常運賃料金と比して

*5:阿波池田乗換えでも多度津まで一旦北上しなければならなくなり結局高松経由と大差はない

*6:四国で自県と他の3県すべてと隣接しているのは愛媛県徳島県で、そのため香川県高知県は互いに隣接していない

*7:ただし高速通行止めによる下道迂回、市街地での渋滞など道路状況に左右されやすいデメリットもある