久々のお出かけシリーズです
今年第二弾は愛媛・松山
主な目的はタイトルにもあるとおり
伊予灘ものがたり大洲編への乗車です
2代目にリニューアルして以降
唯一乗られていない便でした
それは、JR松山駅を朝発車するため
四国の右側からだと
公共交通機関利用での日帰りが不可能で
前泊必須なためハードルが高くなっているからです
ちなみに同じく前泊が必要な双海編*1は
昨年3月に初クリアできていました
今回の大洲編乗車にあたっては先の双海編のほか
行程の都合で利用した
宿泊付のプランしあわせめぐり旅が
一見ちょうどいいように思われますが
このプランだと翌日の朝食が付いてきて
大洲編の予約制食事のモーニングと被ってしまうことから
却下せざるを得ません
そうするとどうやってお得に
伊予灘ものがたりに乗車するというのか?
駅長推薦 あじな散歩道シリーズの観光列車版
伊予灘ものがたりきっぷを使います
この企画きっぷは
発着地からお得に特急の自由席が利用できる
往復きっぷまたはJR四国全線1日フリーきっぷと
予約制食事券がセットになったもので
言わば、しあわせめぐり旅プランから宿泊分を省いたもの
といったところでしょうか*2
なので宿は素泊まりで別途予約を取っておきます
料金は
- 伊予大洲終着/始発の大洲編/双海編の場合
松山発着・伊予大洲発着が最安基本料金
松山発着・八幡浜発着が最安基本料金
となっていて発着地が遠くなるごとにアップしていき
往復きっぷの設定がない発着地の場合は
JR四国全線1日フリーきっぷを選択することで購入できます*3
今回は宿をJR松山駅近くにして最安基本料金で購入しました
Webからの申し込みが便利で楽ですが
宿泊を伴わないので四国管内の駅のみどりの窓口でも購入できます
そして松山までの移動手段はというと
JRよりも割安*4かつ速達性のある高速バスにしました
吉野川エクスプレスと銘打たれた徳島松山線は
一日6往復設定されていてまぁまぁ便利です
JRよりも高速バスが安いってのは分かるけど
速いってどういうこと?
それは四国の交通インフラ事情にあります
JRで四国の右側から左側の松山に向かうとなると
高松乗換えで長い海岸線に沿うのが一般的最短ルート*5となる一方
高速バスだと乗換えなしで徳島ICから徳島道経由で
吉野川流域に沿って遡っていき
そのまま香川県内を介さずダイレクトに愛媛との県境を越えて*6
さらに愛媛・西条市以西においても
山間部の桜三里(さくらさんり)と呼ばれる
今でも積雪や荒天時には通行止めになる
古くからの難所峠道を楽々ショートカットしていくため
表定速度の高いJRの特急列車でも
所要時間を縮めることができず
結果、内陸最短距離での移動が可能な高速バスのほうが
速く到達できるというわけです*7
先述のしあわせめぐり旅プランだと1回の申し込みで
観光列車の座席・予約制食事券・宿・移動用のJRフリーきっぷ
が格安で一括手配できてとても便利で楽チンなのですが
翌日の朝食がいらないなど、時と場合と都合によっては
個別手配のほうが丸く収まります
ホント、旅はパズルです
ということで続きは次回へ
*1:ただし徳島駅5時41分発うずしお2号に乗車できればギリギリ日帰りは可能
*2:厳密には企画きっぷか個人型パック旅行商品かという業務上における扱いの違いがある
*3:「四国まんなか千年ものがたりきっぷ」や「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたりきっぷ」でも各列車の発着点往復がベース料金となった同様の料金体系となっている
*4:JR特急利用での通常運賃料金と比して
*5:阿波池田乗換えでも多度津まで一旦北上しなければならなくなり結局高松経由と大差はない
*6:四国で自県と他の3県すべてと隣接しているのは愛媛県と徳島県で、そのため香川県と高知県は互いに隣接していない
*7:ただし高速通行止めによる下道迂回、市街地での渋滞など道路状況に左右されやすいデメリットもある