しこく いろはにほへと

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桜はまだかいな?JR四国【志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり・さくらの抄】でめぐる春の西土佐路 〔2〕

fumimaron707.hatenablog.com

 

窪川駅から折り返し13時10分発

志国土佐 時代の夜明けのものがたり

開花の抄高知行きに乗り込みます

四国内の各ものがたり列車では

毎年春の桜咲く時期

桜をテーマに運転されるのが恒例になっていて

昨年は土讃線多度津大歩危間で運転の

四国まんなか千年ものがたり

花見を楽しんできましたが

(↓過去記事をご参照ください↓)

fumimaron707.hatenablog.com

この夜明けのものがたりについては

上下両便ともサブタイトルとして

さくらの抄と銘打って運転され

行先の幕表示もその仕様に変えられます

隣のホームには

予土線3兄弟長男ことしまんトロッコ

3月初頭に宇和島駅で見かけたときには

まだシーズン前で繋いでいなかった

トロッコ車両トラ45000

シーズンに入ったということでちゃんと繋がれていました

 

そういえばこの夜明けのものがたり

本来の土讃線西土佐運行便の乗車記を

当ブログで紹介するのって何気に初めてですね

最初はごめん・なはり線運行便でしたから

(↓過去記事ご参照ください↓)

fumimaron707.hatenablog.com

今回の座席は上り便では前側になる

2号車SORAFUNE

1号車での懐古の黒船のイメージに対し

未来感溢れる宇宙船をイメージする

デザインになっています

そのお一人様向けカウンター席です

電源コンセントが各座席に装備されています

電源コンセントはAC100Vタイプ

席座面の脇下部にはレバーがあり

操作すると回転するようになっていて

楽に座ったり立ったりできます

 

またテーブル自体も

回転トランスフォーム仕様で

反対側の窓際席のテーブルと一体化させて

対面レイアウトにもなります

座席が回転するのは

テーブルのそういう仕様に合わせたものでもあるんです

ただ、デビュー時がコロナ渦中であったことから

対面仕様での営業運行は当初から自粛され

それが今年2月の特別貸切ツアー時になって

ようやく初めて叶ったという次第です

(ツアー概要については下記リリースをご参照ください)

観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」初企画 土佐のおきゃくのものがたりの発売について.pdf

 

着席すると

やがて男性アテンダントさんが

きっぷの確認などにやってきました

2号車車端部には

車内販売の飲食メニューの注文を受けるブースがあり

乗客自ら出向いて注文しに行くスタイルで

各座席に置かれたメニュー表から

あらかじめ欲しいものを決めておきます

これは前にもちらっと触れたでしょうか

準備が整い次第“開店”となります

桜期間限定メニューとして今年は

春色フローズンマスカットモンブランが提供されていて

もちろんこれを目当てに乗りに来たんですから

注文しないわけにはいきません

 

発車時刻になりホームからのお見送りを受けながら

ゆっくりと列車が動き出します

ほどなく車販ブースがオープン

事前予約制の料理が配膳されるのはまだしばらく先なので

小腹を満たすべく開店直後の列に並んでお目当てを注文

早速春を感じながらいただきました

ストローで底の凍ったマスカットを砕くと
カップの中に春がやってくる♪

ちなみに今年3月1日から

JR四国の各ものがたり列車の車内販売の

キャッシュレス決済手段が拡充されましたが

外部との通信(携帯電波)を使うため

峠越えのトンネル連続区間で電波が不安定で途切れがちな

窪川駅から土佐久礼駅までの間は

これまでどおり現金オンリーになるようです

(下り便窪川行き立志の抄では確かこの区間通過前に

オーダーストップしていたので影響は及んでいないと思われ?)

週末休日のみ運行する観光列車のさらに上り便のためだけに

(まぁ特急列車も走っていますが)

このトンネル峠区間

携帯電波を受信させるための設備投資は

台所事情から難しいんでしょうね

そこやるなら

より需要が旺盛な割に携帯電波が不安定で

それに依存する車内Wi-Fiサービスが

宝の持ち腐れになっている

特急南風号のトンネル連続区間

どうにかしてくれっていうのが

利用者の切望というものでしょうから…

 

区間を終えて最初に停車するのは

土佐久礼(とさくれ)駅

カツオ一本釣り漁で有名な中土佐町の中心駅で

特急列車も停車し、駅近く徒歩圏内に

地元漁港で獲れた魚介類を扱う販売店

漁師飯などの飲食店などが並ぶ

有名な商店街や久礼大正町市場があり

休日には特に賑わっているようです

また毎年5月第3日曜日には

漁港でかつお祭りが開催されていて

毎回大盛況みたいです

町役場の観光案内によると

今年は5月19日()に開催が決定

有料予約席と無料自由席が設けられ

近日予約方法などが案内されるようです

(↓下記リンクご参照↓)

第33回かつお祭 開催決定!!|中土佐町

5類移行後初の本格開催*1ということで

コロナ禍以前みたいに大いに盛り上がりそうな予感です

 

で、当の夜明けのものがたりは当駅でも乗降扱いするので

降りて記念撮影ができます

駅舎の方では列車到着時に

地場産の各種産品の販売ブースが設けられます

再び小雨が降ってきたので下車の際ホームの歓迎隊の方から

傘の貸し出しがありました

こういうところにも

温かいおもてなし配慮の精神が表れていますね

些細なことですがホントにありがたいです

下りの窪川行き普通列車(1000形)が

やってくるとまもなく発車です

土佐久礼駅発車後に事前予約の料理が配膳されます

開花の抄では高知家満喫 “土佐流のおもてなし”コース

というタイトルで

高知の山海そして川の恵みふんだんに

沿線の代表施設持ち寄りで構成されていて

まず最初の料理は

中土佐町和食・宴 あずま提供

四万十ヒノキが使われた2段重に盛り付けられています

お店の紹介は↓↓下記リンクご参照

中土佐の美味しいお店

 

ちなみにこの四万十ヒノキの重箱は

車内販売で土産品としても取り扱っています

さくらの抄運転期間は料理の一部が桜仕様に

ド定番名物のカツオのたたき

その薬味の一つであるニンニクは匂いが広がらないよう

アルミ箔に包まれた状態で提供されています

ここにも優しい配慮が

 

まもなく絶景で名高い安和(あわ)駅に停車

駅の目の前がビューポイントの浜になっていて

窪川行きの立志の抄ではホームに下りられますが

高知行きの開花の抄では運転停車の扱いで

ドアは開かないので車内から車窓を楽しみます

安和駅の絶景に乾杯!

次の停車駅である須崎駅到着前に

土産品の車内販売が回ってきたので

身内への土産用のお菓子などを購入

(画像ありません、すみません汗)

もうこの地点では通信状態は安定していたので

無事にキャッシュレス決済できました

そしてほどなく須崎駅

開花の抄では約20分停車します*2

下車すると乗客に観光パンフや手作りの焼き菓子が配られます

(シーズンによっては地元産きゅうりなど農産物をもらったことも)

須崎市ゆるキャラしんじょう君の故郷

ご当地B級グルメの鍋焼きラーメンの聖地ということで

駅でも大看板を掲げPRされています

長い停車時間を利用してホームでは

地元の皆さんによるちょっとした物販や

『須崎駅19分劇場』と題した

プチ歓迎イベント的なものが催されます

この日は乗客参加のよさこい鳴子踊りなどでした

ダイヤ改正後もこの停車時間は確保されたので

改正以前から引き続き同じタイトルで

賑々しく実施されています

 

またつい先日3月30日に

高知県内で路面電車を除く最初の鉄道路線として開業した

須崎駅~日下駅間が開通100周年を迎えたこともあって

駅各所には記念の幟や看板が施されていました

駅舎自体も何年か前に地元市民が大きく関わり

リノベーションされて

オシャレな様相に生まれ変わりました

また100周年記念の当日には同区間

普段は予土線で走っている0系新幹線こと

鉄道ホビートレインによる記念乗車ツアーも実施され

大いに盛り上がっていたようです

(↓記念ツアーについての公式リリース↓)

 募集型企画旅行「土讃線『須崎駅~日下駅』開通100周年記念列車乗車ツアー」の発売について

 

須崎駅での濃ゆい歓迎おもてなしの後

上下の特急あしずり号

10号高知行きの2000系

路盤でも鍋焼きラーメンのPR!
『スサキエキなべやきラーメン』
の文字にも注目!

5号中村行きの2700系

それぞれをやり過ごしたあと発車となります


今回はここで一区切りです

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*1:昨年は移行直後ということで準備の都合からか定員予約制のみで開催された

*2:下り窪川行き立志の抄では短時間の運転停車に留まるので下車不可