窪川駅から折り返し13時10分発
志国土佐 時代の夜明けのものがたり
開花の抄高知行きに乗り込みます
四国内の各ものがたり列車では
毎年春の桜咲く時期
桜をテーマに運転されるのが恒例になっていて
四国まんなか千年ものがたりで
花見を楽しんできましたが
(↓過去記事をご参照ください↓)
この夜明けのものがたりについては
上下両便ともサブタイトルとして
さくらの抄と銘打って運転され
行先の幕表示もその仕様に変えられます
隣のホームには
3月初頭に宇和島駅で見かけたときには
まだシーズン前で繋いでいなかった
トロッコ車両のトラ45000
シーズンに入ったということでちゃんと繋がれていました
そういえばこの夜明けのものがたり
本来の土讃線西土佐運行便の乗車記を
当ブログで紹介するのって何気に初めてですね
最初はごめん・なはり線運行便でしたから
(↓過去記事ご参照ください↓)
今回の座席は上り便では前側になる
2号車SORAFUNE
1号車での懐古の黒船のイメージに対し
未来感溢れる宇宙船をイメージする
デザインになっています
そのお一人様向けカウンター席です
電源コンセントが各座席に装備されています
席座面の脇下部にはレバーがあり
操作すると回転するようになっていて
楽に座ったり立ったりできます
またテーブル自体も
回転トランスフォーム仕様で
反対側の窓際席のテーブルと一体化させて
対面レイアウトにもなります
座席が回転するのは
テーブルのそういう仕様に合わせたものでもあるんです
ただ、デビュー時がコロナ渦中であったことから
対面仕様での営業運行は当初から自粛され
それが今年2月の特別貸切ツアー時になって
ようやく初めて叶ったという次第です
(ツアー概要については下記リリースをご参照ください)
観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」初企画 土佐のおきゃくのものがたりの発売について.pdf
着席すると
やがて男性アテンダントさんが
きっぷの確認などにやってきました
2号車車端部には
車内販売の飲食メニューの注文を受けるブースがあり
乗客自ら出向いて注文しに行くスタイルで
各座席に置かれたメニュー表から
あらかじめ欲しいものを決めておきます
これは前にもちらっと触れたでしょうか
準備が整い次第“開店”となります
桜期間限定メニューとして今年は
春色フローズンマスカットや桜モンブランが提供されていて
もちろんこれを目当てに乗りに来たんですから
注文しないわけにはいきません
発車時刻になりホームからのお見送りを受けながら
ゆっくりと列車が動き出します
ほどなく車販ブースがオープン
事前予約制の料理が配膳されるのはまだしばらく先なので
小腹を満たすべく開店直後の列に並んでお目当てを注文
早速春を感じながらいただきました
ちなみに今年3月1日から
JR四国の各ものがたり列車の車内販売の
キャッシュレス決済手段が拡充されましたが
外部との通信(携帯電波)を使うため
峠越えのトンネル連続区間で電波が不安定で途切れがちな
これまでどおり現金オンリーになるようです
オーダーストップしていたので影響は及んでいないと思われ?)
週末休日のみ運行する観光列車のさらに上り便のためだけに
(まぁ特急列車も走っていますが)
このトンネル峠区間に
携帯電波を受信させるための設備投資は
台所事情から難しいんでしょうね
そこやるなら
より需要が旺盛な割に携帯電波が不安定で
それに依存する車内Wi-Fiサービスが
宝の持ち腐れになっている
特急南風号のトンネル連続区間を
どうにかしてくれっていうのが
利用者の切望というものでしょうから…
峠区間を終えて最初に停車するのは
土佐久礼(とさくれ)駅
カツオ一本釣り漁で有名な中土佐町の中心駅で
特急列車も停車し、駅近く徒歩圏内に
地元漁港で獲れた魚介類を扱う販売店や
漁師飯などの飲食店などが並ぶ
有名な商店街や久礼大正町市場があり
休日には特に賑わっているようです
また毎年5月第3日曜日には
漁港でかつお祭りが開催されていて
毎回大盛況みたいです
町役場の観光案内によると
今年は5月19日(日)に開催が決定
有料予約席と無料自由席が設けられ
近日予約方法などが案内されるようです
(↓下記リンクご参照↓)
5類移行後初の本格開催*1ということで
コロナ禍以前みたいに大いに盛り上がりそうな予感です
で、当の夜明けのものがたりは当駅でも乗降扱いするので
降りて記念撮影ができます
駅舎の方では列車到着時に
地場産の各種産品の販売ブースが設けられます
再び小雨が降ってきたので下車の際ホームの歓迎隊の方から
傘の貸し出しがありました
こういうところにも
温かいおもてなし配慮の精神が表れていますね
些細なことですがホントにありがたいです
やってくるとまもなく発車です
土佐久礼駅発車後に事前予約の料理が配膳されます
開花の抄では高知家満喫 “土佐流のおもてなし”コース
というタイトルで
高知の山海そして川の恵みふんだんに
沿線の代表施設持ち寄りで構成されていて
まず最初の料理は
中土佐町の和食・宴 あずま提供
四万十ヒノキが使われた2段重に盛り付けられています
お店の紹介は↓↓下記リンクご参照
ちなみにこの四万十ヒノキの重箱は
車内販売で土産品としても取り扱っています
ド定番名物のカツオのたたき
その薬味の一つであるニンニクは匂いが広がらないよう
アルミ箔に包まれた状態で提供されています
ここにも優しい配慮が
まもなく絶景で名高い安和(あわ)駅に停車
駅の目の前がビューポイントの浜になっていて
窪川行きの立志の抄ではホームに下りられますが
高知行きの開花の抄では運転停車の扱いで
ドアは開かないので車内から車窓を楽しみます
次の停車駅である須崎駅到着前に
土産品の車内販売が回ってきたので
身内への土産用のお菓子などを購入
(画像ありません、すみません汗)
もうこの地点では通信状態は安定していたので
無事にキャッシュレス決済できました
そしてほどなく須崎駅
開花の抄では約20分停車します*2
下車すると乗客に観光パンフや手作りの焼き菓子が配られます
(シーズンによっては地元産きゅうりなど農産物をもらったことも)
ご当地B級グルメの鍋焼きラーメンの聖地ということで
駅でも大看板を掲げPRされています
長い停車時間を利用してホームでは
地元の皆さんによるちょっとした物販や
『須崎駅19分劇場』と題した
プチ歓迎イベント的なものが催されます
ダイヤ改正後もこの停車時間は確保されたので
改正以前から引き続き同じタイトルで
賑々しく実施されています
またつい先日3月30日に
須崎駅~日下駅間が開通100周年を迎えたこともあって
駅各所には記念の幟や看板が施されていました
駅舎自体も何年か前に地元市民が大きく関わり
リノベーションされて
オシャレな様相に生まれ変わりました
また100周年記念の当日には同区間で
普段は予土線で走っている0系新幹線こと
鉄道ホビートレインによる記念乗車ツアーも実施され
大いに盛り上がっていたようです
(↓記念ツアーについての公式リリース↓)
募集型企画旅行「土讃線『須崎駅~日下駅』開通100周年記念列車乗車ツアー」の発売について
須崎駅での濃ゆい歓迎おもてなしの後
上下の特急あしずり号
10号高知行きの2000系
5号中村行きの2700系
それぞれをやり過ごしたあと発車となります
今回はここで一区切りです