しこく いろはにほへと

四国の魅力を公共交通機関ネタを通じて発信しています

JR四国観光列車『志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり』で行く高知東部ツアーの旅 その2

fumimaron707.hatenablog.com

前回の続き

 

乗り込むと車内でいただく料理がすでに配膳されていました

しばらく乗車できていないので

現在はどうなっているのか分かりませんが

通常運行便の窪川に向かっていく「立志の抄」では

発車後に配膳されていたのでちょっと違和感を覚えました

座席は1号車“KUROFUNE”の2番C席

窓向きカウンター形状にはなっていますが

反対側のテーブルとともに反転トランスフォームさせて

対面形状にも出来る仕様になっています*1

1号車KUROFUNE車内全景(以前窪川から乗車時に撮影)

発車時刻の12時ちょうど

ホームや高架下の広場からのお見送りを受け出発です

(広場で可愛い被り物(マイメロちゃん?)をした人も

JR四国のスタッフさんです)

でも、まだ料理の器の蓋は開けません

このあと温かいご飯ものが運ばれてくるからです

すでに車内では召し上がっている人も居ましたが

ここは空腹をぐっと堪えて我慢我慢

そして発車から5分余り経過してようやく配膳されてきて

それではいただきます!

奈半利行きの煌海の抄で事前予約制の料理を担当するのは

高知市に隣接している南国市*2にある老舗レストランで

『龍馬が愛したシャモ肉とひがしこうちの山海(さんかい)便り』

と題して軍鶏肉とひがしこうちの山の幸海の幸が

ふんだんに使われた和・洋・中、盛り沢山な献立になっています

2023年秋バージョンはこんな感じです

ごはんには軍鶏肉のそぼろがたっぷりのっています

早く食べたくて画像ブレブレ(苦笑)

この“夜明けのものがたり”では

四国内の他の2つのものがたり列車と違って

車内販売の飲食メニューは基本的に

2号車にあるカウンターに乗客自らが出向いて注文して

座席に戻っていただくという

セルフオーダースタイル*3をとっていますが

いつからか飲み物と一部のデザート、おつまみ類のみ

ワゴンサービスで注文できるようになっていました

以前は行列ができてカウンター周辺がごった返して

移動もままならなくなることがあったので

その辺の改善のためなのかなと思います

個人的には一度着席したら景色や料理を堪能することに集中して

なるべくなら動きたくない派なのでありがたいです

それで注文したのがノンアルカクテルの“KUROFUNE”

高知名産の柚子を使ったシロップをコーラで割ったもので

タイトルは1号車の車名からきています

注文をして代金を支払うとその場で作ってくれます

改めて食事と一緒にパチリ

ちなみに2号車の車名“SORAFUNE”からとったほうは

ライチ味の爽やかソーダです

(画像は以前乗車時注文のもの)

後免駅まではJR線を走行し、以降JR線から離れ

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線へと入っていきます

後免駅の分岐点、下方に見える線路がJR土讃線

しばらく内陸の街中を南下し

沿線の幼稚園から園児らの歓迎お見送りを受けると

やがて太平洋を望む海沿い絶景区間に入ります

ちょうど美味しい料理を堪能し終えたタイミングで

12時34分、夜須駅で観光向けに30分余りのロング停車

下車して駅前にある道の駅やすでの買い物や

沿岸公園施設ヤ・シィパークで海岸沿いの散策を楽しめます

以前に一度JR主催の列車ツアーでも下車したことがあり

またご縁あって再訪できました

当地は長い日照時間を利用した施設園芸が盛んな地域で

フルーツトマトや西瓜、メロンが主力農産品として栽培されています

奥の産直コーナー「やすらぎ市」には出荷時期を迎えた贈答用のメロンが

レジ前の一番目立つところにディスプレイされていました

さすがにいいお値段なので手は出せず

代わりに店内奥に並んでいたメロンフィナンシェを購入しました

箱入りのほかバラ売りもあります

冷蔵ケースには瓶詰めの美味しそうな手作りプリンや

家庭用の半切りされたメロンもあったんですが

如何せん観光列車の運行方針上

車外で購入した飲食物の車内での飲み食いについては

水やお茶以外は許されていないので断念

ほかにも

珍しい焼きナスアイスを販売している

「直営土産物 ヤ・シィ店」

後で車内でデザートとして提供されることになる

フルーツアイスで有名なレストランカフェ

「mana*mana」もあるんですが

どうしても食べたくて購入した場合は

車内に戻るまでに食べ切らないといけません

 

ということで駅前の坂本龍馬さんとも戯れている間に

発車時刻の13時11分が近付いてきて

名残を惜しんで夜須駅をあとにします

乗車時に地元南国・香美・香南3市の観光パンフが配られ

車内の座席テーブルには高知銘菓 浜幸の“かんざし”が置かれていました

発車後程なくして先ほどの道の駅やす内にある

フルーツアイスバーが人気の店mana*mana提供の

フルーツアイス

(車内向けにはキューブ状に小さくカットされたものを提供)と

車内で淹れられたホットコーヒーが運ばれてきます

華奢なプラスチックのフォークが添えられていますが

かの“シンカンセンスゴクカタイアイス”のごとく

いや、アイスクリームのように

溶けて弾力が出てくるものではない氷菓ゆえ

それ以上にまったく歯が立ちません

おまけに掬いづらい・・・

ここはさくっと掬えるスプーンか

太い爪楊枝とかがふさわしいのではないのかなと

刺せないわ掬えないわでちょっと悪戦苦闘しながらも

美味しく完食です

今度の機会には

是非お店のほうで大きいアイスバーを買ってみようかなと思います

 

列車は絶景の海沿い区間を東に向けて順調に進み

次の停車駅安芸駅に近づいてきました


今回はここで一区切りとします

 

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*1:コロナ禍の名残により運行開始時からずっと現在も窓向きカウンター形状のまま稼動させているが、来年2024年2月に初めて全車全席対面形状にして運行するツアー企画《土佐のおきゃくのものがたり》が予定されている

*2:土地柄からか『なんごくし』と誤読されがちだが、濁らせず『なんこくし』が正解

*3:地元高知ではひろめ市場などのように、早く飲み食いしたいからと、注文を取りに来るのを待つ時間を惜しんで自ら注文に動くスタイルが多いという理由かららしい